「金王坂」(こんのうざか)
通称「渋谷アイビス坂」

渋谷アイビス坂 ゴール地点

渋谷区2丁目にある距離250m、平均勾配9.8%(Strava測定上)の坂。

見た目は、比較的長くなだらかな坂だが、平均勾配はパンチが効いている。

渋谷駅からは徒歩3分ほどで首都高に近い立地。

金王坂(通称渋谷アイビス坂)の名前の由来は、「渋谷」というこの土地の名前に大きく関係している。

平安時代末期、河崎重家という人物が現在の渋谷地域の領主をしていた。この重家が平安京に侵入した賊を捕まえ、その褒美に授かった性が「渋谷」。

このことから重家が領主をしていた地域は「渋谷」と呼ばれるようになった。(諸説あり)

そして重家の唯一の子が、息子である「金王丸」。この金王丸の名前の名残で「金王町」という地名が1970年ごろまで存在していたものの、区画整備により「渋谷区2丁目渋谷」となり旧地名は消滅。

その際に「金王」の名を周辺自治体が本坂に命名し、「金王坂」という地名が誕生した。

金王丸を授かる前に、重家が後継となる子の誕生を祈願した「金王八幡宮」も付近の玉川通りに沿った場所に鎮座している。

渋谷という名前発祥の歴史に由来する、まさに渋谷を代表する坂なのだ。

参照:渋谷区HP 東京都神社庁 , コトバンク

コース詳細

スタート地点は、玉川通りから道なりの「渋谷駅東口」という大きな交差点をそのまま六本木方面へ進んだ後、最初に現れる「青山通り」方面へ向かう交差点から。

非常に交通量が多いため走行の際は十分に注意が必要だ。

金王坂の特徴は前半の登り出し部分。本坂最大勾配の14.4%(Strava統計上)区間だ。しかし、そこさえ乗り越えられれば比較的走りやすく、なだらかな坂が続くのみとなる。

渋谷アイビス坂 中間地点

中間地点に差し掛かると勾配が5%前後となり、前半に比べてペダルが非常に軽くなっていく。

しかしその先の終盤には、再び10%前後の勾配が戻ってくる。中間地点で気を緩め過ぎず、高いアドレナリンを維持しておきたい。

渋谷アイビス坂 ゴール地点3

本坂の頂上直前には「金王坂」と書かれた歩道橋が待ち構える。この「アーチ」をくぐればフィニッシュだ。

前半にガツンと勾配があり、その後緩い登り坂になっていくイメージの金王坂。ぜひ挑戦してみてほしい。

Strava 斜度統計 渋谷アイビス

参照:Strava

距離 250m
平均勾配 9.8%
最大勾配 14.4%
難易度 ★★☆☆☆

金王坂と隣り合わせ
一緒に登りたい「宮益坂」

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