誰もが憧れた“金田のバイク”
2011年に発表され、大友克洋の「AKIRA」へ登場する『金田のバイク』、はたまた映画の『TRON』を彷彿とさせるデザインが話題となった電動バイク『zecOO(ゼクウ)』がついに2015年3月25日発売された。
ハートを鷲掴みにするデザイン
zecOO(ゼクー)のデザインは他のどの様なバイクにも似ず、“モノ好き”のハートを鷲掴みにする斬新さ。デザインは元トヨタでカーデザインをしていた、現ゼクー・モータースの代表である根津孝太氏。2011年のプロトタイプ製作から市販化へ向け試行錯誤し、ついに市販化へと至った。
中免で乗れる『隼』並みの加速
その強烈なデザインへ目が行きがちだが、『zecOO』の動力性能もデザイン以上に強烈なものだ。
心臓部となるパワーユニットはアメリカの『ZERO MOTORCYCLES』社製を搭載。最大出力50kW(68ps)、最大トルク144Nm(14.7kgm)を発生。最高時速160km/hに達する。車重は280kgであり、リッターバイクの代表格スズキの『隼』と同等。最高出力と最高速度ではリッターバイクへ遠く及ばないが、電気モーターの強烈でリニアモーターカーの様な加速感はかなり刺激的であろう。
車体寸法は全長2450×全幅80×全高1160mm。250cc未満相当のバイクへ分類され、中型二輪免許で運転する事ができ、車検は不要。
家庭用電源で充電可能
リチウムイオンバッテリーをフル充電するには家庭用の100V電源で8時間、200V電源なら4時間で可能。最大航続距離は160kmとなり、家庭用コンセントでの充電が可能なため、移動の道具としても十分に実用な使い方ができる。
Made in Japanへのこだわり
パワーユニットを除く全ての部分は日本の職人により手作業で作り上げられる。『zecOO』はオーナーの体格へ合わせ、ハンドルやステップ位置など、ロードバイクの様にフィッティングが行なわれ、車体のカラーリングもオーダー対応が可能だといい、正に世界に一台だけのオーナーメイドモデルとなる。
価格は888万円
販売価格は888万円で、世界限定49台の完全受注生産。納期はオーダーから納車まで3ヶ月程度が見込まれる。既にドバイの富豪がオーダーを済ませているそうで、世界的な注目を集めているようだ。
3月29日(日)に一般公開
この『zecOO』の実車を生で見たい方は、3月29日(日)に千葉県千葉市にある「オートスタッフ末広」にて一般公開が行なわれ、デザイナーの根津氏、設計者の中村氏と直接話しをする事もできるので、訪れてみてはいかがだろうか。
日時:2015年 3月29日 13:00 – 16:00
場所:オートスタッフ末広(千葉県千葉市中央区末広5-11-14)
詳細:http://www.zecoomotor.com/news_150321_01.html