カナダに拠点を構えるスポーツバイクブランド「サーヴェロ(cervélo)」から、新たに生まれ変わった「R5」の2022年モデルが発表された。
今回の「R5」のモデルチェンジには、サーヴェロがバイク供給を行っているUCIワールドチーム「Team Jumbo-Visma」によるフィードバックが反映されている。軽量化や快適性の向上がなされており、往年の「王道クラシックロードバイク」から、新たに「クライミングバイク」へと方向性が再定義された。
では実際に、その詳細をご紹介していく。
サーヴェロについて、詳しく知る(ブランド辞典)
高い剛性を維持しつつ、快適性を追求
第4世代となる今回の「R5」2022年モデルは、サーヴェロ史上最も剛性の高いフレームとして謳われた前年モデルに、高い快適性をも実現させたモデルとなっている。この快適性への追求は、開発に携わったユンボ・ヴィズマの選手たちのフィードバックによるものだ。
具体的には、フロントエンドに変更が施されている。ヘッドチューブ・フォークの形状とカーボン積層構造、ベアリングが改良され、フロントエンド付近の高い横方向の剛性は維持されつつも、縦方向の剛性に削減がなされた。これにより路面からの振動を抑え、快適性の向上が実現している。
路面からの振動が削減されたものの、ボトムブラケット付近は剛性が高い以前のチューブ構造を継続して採用しているため、ペダリングによる路面への力の伝達効率の高さは維持されている。ユンボ・ヴィズマのトム・デュムランも、このアップデートによる前年モデルからの大きな向上を実感しているそうだ。
欠かせない軽量化
何g削減された?