「VCV」とは
1929年に「Vuelta a Lavante」という名称でスタートした歴史ある大会。スペイン南東部にある「Valencia(バレンシア)州」を1周するレース。
1984年より現在の「Volta a la Comunitat Valenciana(VCV)」に変更された。
ちなみに「Volta a la Comunitat Valenciana」とはカタルーニャ語で、スペイン語では「Vuelta a la Comunidad Valenciana」と表記する。
要は、グランツールの「Vuelta a España(ブエルタ・ア・エスパーニャ)」のようにある地区を1周する(Vuelta)レースだ。
前半は山岳・後半は平坦
2月2日(水)〜6日(日)に開催される本大会は、15のカテゴリー山岳を含み、合計獲得標高は8,814m。
しかし、そのほとんどは前半に消化され、残る2ステージは平坦コース。パンチャーだけでなくスプリンターにとっても総合優勝が狙える内容となっている。
コース概要
第1ステージ:ALQUERIES – TORRALBA DEL PINAR(丘陵)
総距離:166.7km
昨年優勝者:Miles Scotson
2級山岳が3つと3級が1つ。そのうち1つの2級山岳は、残り3km地点まで続いており、そこからは平坦。勝負の決まりどころになりそうだ。
第2ステージ:BÉTERA – TORRENT(丘陵)
総距離:172.1km
昨年優勝者:Arnaud Démare
スタートから3分の2はカテゴリー山岳4つを含むアップダウンが続く。残り15km地点に最後の山岳(3級)があり、そこを降っていきフィニッシュ。第1ステージ同様、最後の山岳が勝負を決めそうだ。
第3ステージ:ALICANTE – ANTENAS DEL MAIGMÓ(山岳)
総距離:155.1m
昨年優勝者:Enric Mas
なだらかな序盤40km地点を過ぎた辺りから、5つのカテゴリー山岳を越えて行く厳しいアップダウンへ突入する。そして最後は1級山岳の頂上フィニッシュ。最後まで目が離せない内容だ。
第4ステージ:ORIHUELA – TORREVIEJA(平坦)
総距離:193.1km
昨年優勝者:Stefan Küng
開始70km地点の3級山岳を越えると、あとは平坦。横風の攻略が鍵になりそうだ。
第5ステージ:PATERNA – VALENCIA(平坦)
総距離:92km
昨年優勝者:Arnaud Démare
最終日は、バレンシアの市街地を1周する平坦コース。距離も92kmと短め。終始バレンシアの美しい街並みと、激しい攻防戦が期待できそうだ。
*昨年総合優勝者:Stefan Küng(Groupama – FDJ)
では、出場チーム・出場選手をご紹介していく。