標高4,500mとは、富士山を優に超え、スイスのマッターホルン(4,477m)と同等のレベル。そして運動量が非常に激しいプロサイクリングの世界。
いくらなんでもそんな高い場所で、そんなに空気の薄い場所でハードなトレーニングをしても、選手たちは大丈夫なのだろうか…と心配してしまう。
しかし、そこは心配無用なようだ。
なぜなら、トレーニング自体は海面とほぼ変わらない場所で行うからだ。
実は、本ホテルの酸素濃度を低く設定できる部屋で、選手たちが行うことは”睡眠”だけ。
その理由を、ロット・スーダル所属のヴィクトール・カンペナールツは以下のように述べている。
カンペナールツ コメント
「冬場にスペイン・地中海の海岸線で多くのプロチームがキャンプをしていたように、日中の間、選手たちは海面(と同レベルの標高)でトレーニングを行う。
日中にトレーニングを行なった後、夜間は”高地で”睡眠を取り、赤血球を多く作り出すのさ」
近年では、カンペナールツが説明するように、”低地でのトレーニング・高地での睡眠”という手法が取り入れられ始めている。これを可能にするための装置や設備も開発されているが、一部では懐疑的な見方もあり、このような手法を禁止いている地域や国もある。
スタダンダードな手法とはまだ言えないようだ。