マチュー・ファンデルプール 完全休養から軽めのトレーニング開始へ/ロードレース 2022

Alpecin-Fenix所属の『マチュー・ファンデルプール』が、復帰に向け徐々に自転車でのトレーニングを開始しつつあることが、現地メディアより報じられた。

4度のシクロクロス世界選手権制覇や、ロードのクラッシクレースでも優勝経験のあるベルギー出身、オランダ国籍のマチュー。2021年シーズンは、一昨年末に負った膝の怪我や、東京オリンピックMTB種目での落車による背中の怪我などに、悩まされた年となった。

そんな彼だが、まだ本格的なトレーニングとは言えないものの、1月末ごろから徐々にロードバイクでのトレーニングを開始しているそうだ。

インドアから公道トレーニングへ

2020年末、友人とのライド中の落車により膝を負傷してしまったマチュー。軽傷と思われていたものの、痛みが予想以上長く続き、その間もシクロクロスの大会などに出場していた。

最終的には、「完治には完全な休養が不可欠」と診断されてしまい、手術さえ受けることとなった。

そして1ヶ月以上に及ぶ完全休養から1月29日、バイクの上での”運動”を開始。バイクと言っても、最初はインドアトレーナーを使用したもの。

Zwiftを使用し初日は約19km。翌日は約40km、そして3日目は約27kmを走った。

そして1日休暇を挟んだ2月2日、ついに公道でのライドを実施。自宅のあるベルギー・アントワープ周辺約60kmを2時間ほどかけて走った。

翌日は75kmを「Quick-Step Alpha Vinyl」所属のゼネク・スティバルと一緒に走り、平均時速31.6kmを記録。

そして再度1日休暇を経た2月5日、距離を99.8kmに一気に伸ばしたライドを実施し、平均時速31.5km、平均229ワットを記録した。

しかし、本格的なトレーニングを開始するには、痛みの完治が必須条件のようだ。

参考までに、春のクラシックレースが始まる通称「オープニングウィークエンド」まで、既に1ヶ月を切った状態。

昨年マチューが優勝を飾った「ストラーデ・ビアンケ」は3月5日開催となっている。

一刻も早い彼の完治と、彼の活躍がまた見られることを祈りたい。

参照:cyclingnews

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