待望の12速化、シマノが新コンポーネントを発表／新型DURA-ACE・ULTEGRA

シマノが新型DURA-ACE・ULTEGRAを発表

スポーツ自転車向け部品で世界シェアNo,1を誇るシマノ。2021年2月に創業100周年を迎えたアニバーサリーイヤーの今年、ロードバイク向けコンポーネントのブランド最上位シリーズ「DURA-ACE」と「ULTEGRA」の新モデルを発表した。第10世代目ともなるこの新モデルは「速さ」を重視した作りとなっている。

本記事では、度々噂されてきた「12速化」と「ワイヤレス化」はもちろん、変速機やギヤ、ブレーキ面でもフルチェンジがなされたデュラエースとアルテグラのシマノ新型コンポーネントを一挙紹介していく。

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DURA-ACE R9200系（新型デュラエース）

大きく変化した点はDi2搭載によるワイヤレス式への統一。無線通信のみによって変速する仕組みとなり、デュラエースの機械式変速としての姿が消えることとなった。

FC-R9200 クランクセット

参照：SHIMANO

より速く、滑らかな走りに欠かせない変速部。チェーンリングとクランクには新デザインが施された。チェーンリングにはプロ仕様を想定したビッグギヤの54x40T、クランクには160mm長の新サイズが加わった。

CS-R9200 カセットスプロケット

参照：SHIMANO

カセットスプロケットは、オフロード界に革命を起こした「HYPERGLIDGE+」を採用した新設計。歯型の形状が12変速にスムーズに対応するための最適な作りとなり、スプリント等のパワーを使う場面でも、ペダリングを弱めることなくシフティングを行うことができる。

新たに12速に生まれ変わったものの、以前のモデルの11速フリーボディに取り付けることが可能になっている。

RD-R9250 リアディレーラー（Di2仕様）

参照：SHIMANO

電動変速のモーターなどの配置を変えてより速さが注力できるような仕組みとなっている。「従来のR9150よりも58%速い」リアシフティングが実現された。充電については、モーターユニットのあるリアディレーラー後部から行い、充電コードはパワーメーターと共用となっている。

FD-R9250 フロントディレーラー（Di2仕様）

参照：SHIMANO

フロントディレイラーは小型化したブラケット部分が一目瞭然。従来のR9150より33%の小型化、96gへの削減がなされ、45%速い変速が可能となった。 小型化は空気抵抗の少ない滑らかな走りを実現し、さらに幅広のリアタイアとの接触のリスクも軽減している。

ST-R9270 デュアルコントロールレバー（油圧ディスクブレーキ仕様）

参照：SHIMANO

ロードレースでトレンドとなっているブラケットの形状が全体的に内側に向いた形となり、より「エアロな」体勢を維持することが可能となった。

そしてライダーが走行中に最も握る部分であるレバーブラケットは、より握りやすい形状に一新されている。

BR-R9270 ディスクブレーキキャリパー（油圧ディスクブレーキ仕様）

参照：SHIMANO

ボディが単一構造のモノボディ構造により剛性を最大化しつつ、軽量化も実現された新型デュラエースの油圧ディスクブレーキキャリパー。パッドのクリアランスが10%広がったことで、ローターとの擦れを軽減し、より静かな乗り心地を演出する。

ULTEGRA R8100系 （新型アルテグラ）