今年のジロ・デ・イタリアは見ないと損だ!!

ジロ・デ・イタリアをご存じだろうか?

ロードレースにあまり関心のない方でも、ツール・ド・フランスならば聞いたことがある、という人も多いかもしれない。

ジロ・デ・イタリアは、このツール・ド・フランス、そしてスペインで開催されるブエルタ・ア・エスパーニャと並び「グランツール」と呼ばれるサイクルロードレース界最高峰のレースの1つである。

開催日程はツール・ド・フランスと同じく3週間21ステージにわたる。3500km以上の道のりを、イタリアの南の端から北の端まで縦横無尽に駆け巡る、過酷なレースだ。そしてイタリア人にとっては、「ツール」以上に価値をおくレースとも言われる。今年は2018年5月4日〜5月27日に渡り開催される。

ステージとなる都市が「ジロカラー」のピンクに染まり、現地の準備も万端 写真はイタリア・ローマ/引用:ジロ・デ・イタリア公式ウェブサイト

そんな「ジロ」だが、今年は「ツール」以上に注目すべきレースであると断言できる。

その3つの理由を1つずつ解説していきたいと思う。

【目次】

  1. ジロ史上初!砂漠の中のレース!
  2. 過酷すぎるコースプロフィール
  3. 夢の対決が実現!豪華な出場選手たち

1.ジロ史上初!砂漠の中のレース!

イタリア国外でスタートすることは珍しくないグランツールだが、ヨーロッパ内であることが常だった。しかし、今年のジロは、全グランツールを通して初となる「ヨーロッパ外」からのスタートとなる。

その舞台は、なんとイスラエル。

宗教と民族の争いにより、情勢が不安定となる可能性もあり、不安もあるものの、第3ステージではグランツール初の「砂漠の中のレース」が展開されるなど、その歴史の重さと自然の雄大さとに惹かれること間違いなしである。

第4ステージからはイタリアに上陸し、最初の3ステージをシチリア島で過ごした後、イタリア半島を北上し、アルプス山脈の厳しい山々を越えたのちに、首都ローマへと戻ってくる。

エルサレムからローマへ…

砂漠から活火山、雪の残る険しい山岳地帯へ。悠久の歴史と文化、そして美しい普遍の自然と共に走る、これこそがロードレースの魅力である。

昨年ジロの第19ステージの風景。新緑と青い空、そして厳しい山岳の遠景がジロの象徴である。今年はここに、砂漠が加わる。
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2.過酷すぎるコースプロフィール

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