先月の記事で噂としてお伝えしていた新型DURA-ACE9100シリーズが公式発表されました。
DURA-ACEとは
DURA-ACEはシマノが販売しているロード用コンポーネントの中でも、最高級グレードのものです。開発にはプロ選手からのフィードバッグが存分に活かされています。また、使用されている素材もチタンやカーボンなど高級なものとなっており、耐久性にも優れています。初代モデルの誕生以来およそ43年の間、世界のトップレースにおいて多くの選手の優勝に貢献し続けています。
4年ぶりのモデルチェンジ
前回、9000系にモデルチェンジしたのが2012年ということで、およそ4年ぶりとなった今回のモデルチェンジですが、シマノによると、一つ一つに最新のテクノロジーを投入、かつ改善が施され、コンポーネントが一体となったバランスのとれたトータルシステムが実現されているとのことです。それぞれ、どのように変わったのでしょうか。
ハイドローリック・ディスクブレーキ
DURA-ACE初の油圧ディスクブレーキが登場しました。表面積を拡大し放熱性能を高めたアイステクノロジー・フリーザ ローターにより、暑い夏も安定した制動力が実現します。
クランクセット
以前リークされた写真の通り、光沢のあるブラックのクランクセットは、ワイドな ホローテック II アームと非対称4アーム スパイダー構造(現行モデルを継承)となります。プロ選手の強力なペアリングパワーを受け止めることができるまでに最適化された究極のパワートランスファーを達成しつつ、重さは現行モデルより7g軽くなりました。クランクと一体型デザインのパワーメータータイプが加わることも今回のモデルチェンジにおける大きなポイントの一つです。
カセットスプロケット
カセットスプロケットは、噂通り11-23Tがなくなり、ワイドレシオな11-30Tが新たに追加されることになりました。ローギア5枚はチタン製となっており軽量化を実現。正確でスムーズな変速性能を発揮します。
9000シリーズのラインナップ:
ワイドレシオ: 11-28T/12-28T/11-30T※新登場!
クロスレシオ: 11-25T/12-25T
リアディレイラー
低摩擦ポリマーコートされたケーブルが採用されていて、より軽く迅速に操作できるよう再設計されています。ロープロファイル設計のシマノ・シャドーRDデザインを採用、シャドーRDは通常のリアディレーラーと比べるとフレームからの出っ張りが抑えられており、障害物への接触や転倒時のダメージを最小限に抑えることができます。
発売時期
2016年11月以降順次発売となる予定とのことです。更なる詳細については、DURA-ACE R9100 シリーズ スペシャルサイトでご確認ください。
DURA-ACE9100新製品発表会
フランスのカーンで開かれたプレス向け新製品発表会の様子がyoutubeで公開されています。