「エリザベス・ダイグナン」によるコメント
「もちろん、出産するということは大きな決断ですが、私たちにとっては難しい決断ではありませんでした。
私たちはずっと大きな家族を築きたいと思っていましたし、今回が第二子を産むタイミングだと思っていました。
“Orla”(第一子の長女)もきょうだいを持つ準備ができていますし、私自身も第二子を産み、キャリアを続けていけるほどに成熟したと感じています。
チームに安定して所属できたり、暮らす場所も安定していたり、論理的なことは全てうまくいっていました。(第二子妊娠・出産の決断)これは感情的なものでもありますが、家族を大きくしていくための論理的な決断でもあります。
選手として成し遂げるべきことは、まだ多く残っていると思います。私はいつだって、2人目を出産しても自転車競技へまた戻ることができると確信していました。
(当初は)1回だけでなく2回妊娠してもなお、キャリアを継続していけるとは考えてもいませんでした。
ですが、そうしてスポーツに復帰したり、特に年齢を重ねてもスポーツに復帰し成功を収めた『手本』となる選手を多く見てきました。『(女子)選手は活躍ざかりの30代で引退する』というのは固定概念で、必ずしもそうであるとは限らないと思います。
子を持ちながらスポーツに復帰し、人生を歩んでいくことは可能であると気づきましたし、身体的な面でも思っていたより難しいことではありませんでした。
当然、身体的に負担の掛かる大変なことではあると思いますが、限界ではありません。実際”Orla”を産んで自分でも驚いたことでもあり、2人目を産んだ後、また復帰しようと思った決断を後押ししたことでもありました。
家族としての人生とバランスを取るのは難しいことです。でも”Orla”を産んで3年が経ち、(選手としても復帰して)、なんとかやっていけるんじゃないかと思うようになりました。それに私たちは、こうして人生を歩んでいくことを楽しんでいます。
今回のことは非常に感慨深い経験となりました。Trekに妊娠について話すと、彼らは全面的な支援を提供してくれました。
私のSports Directorである”Ina”に当初話をすると、彼女は即座に『That’s f***ing awesome, Congratulations!』と祝福してくれました。昔(1人目を妊娠した時)を思い出させる瞬間でした。
そのようなサポートを持てることは、私にとってとても重要なことです。
私はプロサイクリングチームのプロ選手です。でもそのようなサポートはパーソナルな面でも非常に幸せなものです」
「Trek-Segafredo」によるコメント
「Lizzie(エリザベス・ダイグナンの愛称)は2023-2024シーズンにレースを継続していく予定です。Trek-Segafredoは彼女と延長契約を結ぶことができ、非常に楽しみにしています。
Trek-Segafredoは彼女が第一子を妊娠した2018年にも延長契約を結びました。
なぜなら、彼女が素晴らしいライダーであると同時に、自転車競技を代表する選手だからです。それは今日においても同じことです。チームは彼女の妊娠に対し全面的なサポートを行ってきます。
我々は、彼女が2023年に復帰しその後もレースに参加していくことを期待しています」
参照:TREK / Trek-Segafredo Women
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