”速い”への疑問
1990年代頃から、自転車の機材達は急速に進化し続けてきた。軽量化が流行り、空力に優れたエアロが流行り、またまた軽量化が流行り…。
より軽く、より速く、選手のパフォーマンスをレースで最大限に発揮する為のバイクを開発する為に様々な改良や実戦投入を重ねて今日のロードバイクがある。
しかし、現代のマーケットに出回っているロードバイク達は皆プロのレースを通じて開発、使用された”勝つためのバイク”ばかりだ。自転車の楽しみ方は無限大。
舗装路を速く、長く、楽に走れるバイクは多く存在するが、純粋に「ロードバイク」という乗り物を”楽しむ”為に開発されたバイクは今までにあっただろうか?ロードバイクは、”速い”バイクでないといけないのか?
エートスは違う。
そもそもエートスは、スペシャライズドの開発エンジニア達が、レースバイク以外で”楽しむバイクが欲しい”と思ったことが誕生のきっかけだという。試乗インプレッションでも記載したが、32cまでのタイヤクリアランスがある事からグラベルも楽しめる。「THE ヒルクライムバイク」と言わんばかりの軽量ロードバイクで、ふとライド中に現れたグラベルに飛び込んではいけないのか?
そんなしきたりは、エートスで破ってしまえ。
速さやトレーニングの数値に囚われずに、ライド中にふと現れた”道”も楽しむ為に十分なスペックを持っている。それこそがエートスの持つ顔であり、ライドを”自由に楽しむ為”という新たなジャンルのロードバイクだ。