ロードバイクのシーズン到来!
寒い冬がようやく終わり、ロードバイクに乗って遠出するのにちょうど良い気温となってきました。このところ、ロードバイクに乗って道路を駆け抜けていくライダーの数も心なしか増えた気がします。とは言え、日本人の4人に1人が花粉症と言われており、この時期は辛い症状に苦しみロードバイクどころではない人も多いはずです。今年の花粉飛散量はほぼ例年並みで、花粉の飛散が比較的少ない北海道を除き、スギ、ヒノキの花粉のピークはまだまだ続きそうです。今回は、花粉症だけれどもロードバイクに乗りたい人のために、花粉症対策法やグッズをまとめました。
花粉症とは何か
スギやヒノキなどをはじめとする植物の花粉が目や鼻などの粘膜に接触することで、目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどが引き起こされる花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。原因として報告されている植物はおよそ60種類もあり、人によっては、微熱、喉の痒み、咳、頭痛、皮膚炎等、様々な症状に悩まされます。花粉症はある日突然発症するので、自分には縁がないと思っている人も花粉を体内に取り込まないよう気を付ける必要があります。
正確な花粉の飛散状況を把握しよう
環境省花粉観測システム(はなこさん)で、詳細な花粉の飛散状況を確認することができます。可能であれば、当日の状況を見てからツーリングに行くかどうかを判断するのも一つの手です。
眼鏡・ゴーグルを着用し、目に入る花粉をブロックする
ツーリング中はサングラス等を掛ける人も多いかとおもいますが、眼鏡やサングラスは目に入る花粉の量を減らすのに役立ちます。コンタクトレンズは花粉を吸着しやすいので、この時期は眼鏡や度付きサングラスを使用してください。また、もし可能なら、完全に密着するゴーグルを使用するのがお勧めです。
スポーツ用マスクを着用して鼻への侵入を防ぐ
普通の使い捨てマスクだと、ツーリング中は呼吸がしにくいですし、隙間ができやすいので花粉が入ってきてしまいます。呼吸がしやすく、密着して花粉をしっかり防いでくれるスポーツ用マスクを選んでください。スポーツ用マスクのメーカーとしては、イギリスのレスプロ社が有名です。
花粉ブロックスプレーを使用する
ドラッグストアの花粉症対策コーナーでは、花粉ブロックスプレーが数種類売られていると思います。顔や髪にスプレーすることでイオンの幕を作り、花粉の吸着を防ぐようですが、レビューを見ると非常に効果があったという人もいれば、それほど効果を感じなかった人もいるようです。
ワセリンを塗る
花粉症は粘膜に花粉が付着するのが原因です。そのため、ワセリンを鼻の粘膜に直接塗ることで、症状が和らぐ人も多いようです。また、鼻の周りや目の周りに塗ると、花粉をキャッチしてくれ、粘膜に付着する花粉の量を抑えることができます。塗ったワセリンは、汗や鼻水などで少しずつ落ちてしまいますので、2~4時間おきに塗りなおすと良いでしょう。
花粉を吸着する素材でできた服を避ける
外出時はポリエステルやナイロンなど、表面がツルツルしたアウターを着用すると、付着する花粉の量を減らすことができます。ウールやフリースなどは花粉を大量に吸着しますので、この時期は出来る限り避けましょう。どうしても着用したい場合は、静電気防止効果のある柔軟剤を使用して付着量を少しでも減らしてください。また、一度外で着た服はすぐに洗濯機に入れて、花粉が室内に拡散するのを防ぎましょう。
花粉症用の抗アレルギー薬
花粉症対策には、やっぱり薬を飲むのが一番!と多くの人が思うのですが、ロードバイクは車両なので、抗アレルギー薬を服用している時に乗るのは避けるべきだと言われています。アレグラやクラリチンのように、眠気が出にくいと言われている抗アレルギー薬もありますが、その人の体に合うかどうかは個人差があり、人によっては眠気等の副作用が出ることが報告されていますので、かかりつけの医者に相談してください。また、初めての薬を服用した日にロードバイクに乗るのは厳禁です。
抗アレルギー目薬
目の痒みには抗アレルギー目薬が有効です。必ず有効成分が入っているものを選んでください。清涼感があるタイプが苦手な人にはマイルドタイプがお勧めです。目薬を差す際にパチパチすると流れ落ちてしまいますので、目を閉じて軽く目頭を押さえ1分程待つと効果的です。
抗アレルギー点鼻薬
鼻水、鼻づまりを抑えるには、抗アレルギー点鼻薬を使用すると良いでしょう。鼻水には効くけれど鼻づまりには効かなかったり、即効性がなかったりと、種類によって効果が様々ですので、医師や薬剤師に相談してください。内服薬と比べると効果はそれほど長く続かないので、用法用量を守ったうえで、できるだけこまめに使用しましょう。
十分な睡眠時間を取る
免疫力が低下すると花粉症の症状が悪化すると言われています。睡眠不足は免疫力低下の要因ですので、普段から睡眠を十分とるよう心掛け、ツーリング前日には早めに就寝しましょう。
腸内環境を整える
近年、体の不調の原因として腸内環境の乱れに注目が集まっています。腸を正常な状態に保つことで、アレルギー症状も緩和すると言われています。腸内環境を整える食材として、納豆や味噌、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品、および食物繊維の多い食品が挙げられます。
ヒスタミンの多い食品を避ける
花粉症の薬として抗ヒスタミン薬という言葉を目にしたことはないでしょうか?ヒスタミンは花粉症の症状を悪化させる原因物質です。ですから、ヒスタミンを多く含む食品は避けるのが賢明です。
ヒスタミンを多く含む食品の一例
・チョコレート
・コーヒー
・ココア
・ほうれん草
・豚肉
・生のトマト
・ビール・ワイン
・たこ・イカ
・タケノコ
・ジャンクフード・インスタント食品
花粉症緩和効果のある食品を摂取する
花粉症に効果があると言われてる食品は沢山あります。一つの食品ばかり食べると栄養が偏り逆効果になりかねないので、できるだけ多くの食品をまんべんなく食べると良いでしょう。
抗ヒスタミン作用のある食品の一例
・生の大根
・小松菜
・ショウガ
・玉ねぎ
・海藻
・きのこ
・納豆
・ブロッコリー
・キャベツ
・ヨーグルト
・イチゴ
・レンコン
・バナナ
・しそ
花粉症に効果のあるお茶を飲む
花粉症対策として有名なのが甜茶です。甜茶には、GODポリフェノールが豊富に含まれており、ヒスタミンを抑えてくれます。また、緑茶に含まれる茶カテキンという成分も花粉症に効果的です。砂糖の取りすぎも花粉症を悪化させるそうなので、普段甘い飲み物を飲んでいる人は、甜茶や緑茶に置き換えてみてください。
帰宅後、ロードバイクのメンテナンスをする前に
家に入る前に、衣服についた花粉をはたいて落とします。ロードバイクの手入れをする前に、まずはシャワーを浴びて、髪や皮膚についた花粉を洗い流します。ドアや窓から入る花粉より、人の服に付着して家の中に持ち込まれる花粉の方が多いと言います。間違っても、外で着た服のままで過ごさないでください。
まとめ
花粉症の症状は人によって大きく異なり、ある人にとって絶大な効果がある対策法も、別の人には全く効果なし…という場合がよくあります。薬や食べ物による効果は個人差が大きいので、色々と試して自分にあった対策法を見つけてください。また、少しでも体調に不安を感じたなら、無理をしてツーリングにでかけないようにしましょう。