1年間に開催されるロードレースの内、「モニュメント」と呼ばれる5つのワンデーレースがある。モニュメントとは、比較的長い歴史を持つ「クラシックレース」のうち、特に格式が高いとされるワンデーレースだ。
そのうちの1つである『Milano – Sanremo(ミラノ〜サンレモ)』が3月19日(土)に開催される。ぜひご覧いただきたい。
という訳で今回は、「ミラノ〜サンレモ」がどんな大会なのか、開催地や歴史、注目のレース展開などに触れながらご紹介していく。
「モニュメント」「ワンデーレース」など、レースの種類についての解説記事はこちら!
春の訪れを告げる通称「プリマベーラ」
大会名の通り『ミラノ〜サンレモ』はイタリアの北部に位置する大都市「ミラノ」から、リグーリア海に面するリゾート地「サンレモ」を目指すワンデーレース。
例年3月後半に開催され、5大クラシックレース(モニュメント)の初戦となる大会だ。
10月に開催され「秋のクラシック」と呼ばれる『イル・ロンバルディア』を除き、その他4つのモニュメントは3〜4月に開催される。そんな春先にモニュメントの初戦として開催される『ミラノ〜サンレモ』はイタリア語で「春」を意味する「Primavela(プリマヴェーラ)」の愛称で親しまれている。
その他にもイタリア語で”クラシックの中のクラシック”を意味する「La Classicissima」や、英語でシンプルに「Spring Classic」とも呼ばれている。
*「Spring Classics」と複数形にすると、春に開催される『ストラーデ・ビアンケ』など、モニュメント以外のレースも含まれる。単に日本語で「春のクラシック」と言う場合は、この複数形の意味を指す方が多い。