「Lotus / Hope HB.T」を駆るイギリスナショナルチーム

自転車トラック競技の世界選手権や東京オリンピックでイギリスナショナルチームが駆る先進的な自転車が注目を集めている。その名も「Loutus / Hope HB.T」。

編集部員が「Lotus / Hope HB.T」の製造映像とともに、その秘密に迫っていく。工場見学に行くかのようなワクワクした気持ちでご覧いただきたい!

↓進化した『Hope/HB.TT』はこちらから

トラックバイクから進化を遂げた『Hope/HB.TT』プロトモデルを編集部員が読み解く

デザインと性能の背景

「Lotus/Hope HB.T」は、自転車コンポーネントブランド「Hope Technology」社と、スポーツカーメーカーの「Lotus」社、工学・科学技術企業の「Renishaw」社の共同開発によって誕生したトラックバイク。

Lotus : Hope HB.T

全ては屋内で行われるトラック競技において、選手の勝利を実現するために捧げられた。

東京オリンピッックでの金メダル獲得のため、「空力性能」がとことん追求された、イギリスチームの強い意志を感じさせるバイクだ。

種目ごとにそれぞれ設計

勝利への強い意志が込められたバイク。短距離種目と中長距離種目とで、異なる設計が施された。

「短距離」種目用モデル

本バイク製作にあたり2019年の発表当初は、ハンドルからフレームにかけての部分が「Y字」に分岐する設計だったが、UCI競技ルール規定において違反設計と判断されたため、1本の分岐しないタイプに変更となった。

また、トラック競技の中長距離向けバイクと比較すると、前輪の軸部分からハンドルにかけて上に伸びる2本のチューブと、ハンドル周りを固定するジョイント部分がより低く作られている。

「中長距離」種目用モデル

LOTUS HB.T

短距離種目用のモデルと比較すると、前輪から伸びる2本のチューブはより長く、ハンドル周りを固定する部分はより高く設計されている。

競技の特色に対応した異なる設計となっている。

3社はそれぞれ何をした?
Lotus・Hope Tech・Renishaw

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