Eddy Merckx

ベルギー出身、史上最強のロードレース選手と呼ばれるエディ・メルクスにより設立された、ロードバイクやTTバイクを得意とするレーシングバイクメーカーである。

過去に何度か、LEXUS（レクサス）とコラボレーションを行っており、TTバイクの開発においてはトヨタのレーシング部門「TMG」の風洞実験施設で開発も行っている。

人類史上初の快挙を成し遂げたエディ・メルクス

ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアをそれぞれ5回ずつ、ブエルタ・ア・エスパーニャを1回制覇。ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアの両方を制する「ダブルツール」を3度達成。さらに1974年には世界選手権を含めて制する「トリプルクラウン」を人類史上初めて達成した選手である。

通算ステージ34勝、単年ステージ8勝、マイヨ・ジョーヌ保持日数96日と、いずれもグランツール史上の最高記録を保持している。

世界選手権でもプロ通算3回優勝。クラシックレースでも、1シーズンに54勝というシーズン最多勝記録も保持。トラック競技でも通算525勝（アマチュア時代含む）をあげている。

ロードバイク機材への異常なこだわり

ロードバイクのポジションが気になり、真夜中に起きてセッティングを変えたり、レース直前にフレーム改良を指示し、当日の朝一番で届けさせることも日常茶飯事であったという。デビュー当初はチームに機材供給されていたフレームが気に入らず、自費で別メーカーのフレームを購入し、チームカラーにペイントして使用していたこともある。

ロードレーサーから実業家への転身

競技生活から引退してから3年後の1981年、現役中にフレーム制作を依頼していた『DE ROSA（デ・ローザ）』の創始者ウーゴ・デローザへ師事し、ブリュッセル郊外で自身のバイクフレームの制作工場を興した。これがロードバイクメーカーとしての『EDDYMERCKX（エディ・メルクス）』の始まりである。