GRAPHITE DESIGN(グラファイトデザイン)の概要
GRAPHITE DESIGN(グラファイトデザイン)は日本の自転車ブランド。
グラファイトデザインは1989年に創業された、株式会社グラファイトデザインの自転車ブランド。創業以来、ゴルフクラブのカーボンシャフト製造を行い、そこで培われたカーボン技術をベースに「しなり」をもたせたロードバイク・マウンテンバイク等スポーツ自転車の製造を行っている。
GRAPHITE DESIGNの歴史
ゴルフ用カーボンシャフト製造メーカーとしてのバックボーン
株式会社グラファイトデザインは1989年に創業され、埼玉県秩父市に本拠を置く。同社の主力事業は高級・中級のカーボン製ゴルフクラブシャフト製造であり、国内男子ツアープロ使用率ナンバー1と大きなシェアを持つ。日本国内と中国の提携工場で製造。2001年にはJASDAQ市場へ上場をしている。
2007年サイクルプロジェクト発足
サイクル事業である「GRAPHITE DESIGN」は、2007年にカーボン素材加工技術を自転車フレームの製作へ応用する「サイクルプロジェクト」として発足。2008年にツール・ド・フランスを目指す日本初の独立プロフェッショナルサイクリングチーム、エキップアサダへ機材供給を開始した。機材供給の初年度は研究開発を主に行った。
2009年、熊本国際ロードレースにて圧倒的な勝利を飾る
2009年9月にはエキップアサダとのプロロードチーム「EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン」がツールド北海道で総合優勝・ポイント賞・山岳賞を獲得。同年11月の熊本国際ロードレースでも1位から3位までを独占し、圧倒的な強さを見せつけた。
METEOR speed、METEOR launch発売
この熊本国際ロードレースでの圧勝という結果を引っさげ、GRAPHITE DESIGNは初の市販フレームセットとなるラグフレームの「METEOR speed」とモノコックフレームの「METEOR launch」を発売した。ゴルフ用カーボンシャフト製造から得た知見を元にカーボンフレーム開発の主流であった剛性を重視する思想へ対し、フレーム自体の“しなり”から生み出されるパワーと乗り味を重視する「しなるフレーム」をコンセプトとして開発されている。
この「しなるフレーム」というコンセプトは2014年に発売されたGRAPHITE DESIGNのフラッグシップとなるカーボンロードバイクMETEOR(メテオ)にも受け継がれており、同ブランドの個性として打ち出している。
2012年、自社での直接販売を開始
それまで代理店を通じて全国の販売店へ流通させていたが、2012年からは自社内へ販売部門を設置し、自社ウェブサイトによるオーダーシステム「GDダイレクトストア」を通じて全国の販売店へ卸売されている。この「GDダイレクトストア」は一般消費者もGRAPHITE DESIGNのバイクやパーツを購入する事もできる。
クルマのボディカラーと同じ色を再現するGD COLORS
GRAPHITE DESIGNには「GD COLORS」と名付けられるカラーオーダーシステムがある。
これは、自動車用の塗装では一般的な、カラー番号システムであり、メーカー・車種ごとのボディカラーへ設定された「カラーナンバー」を指定する事で、再塗装時に同じ色を再現するものである。
GD COLORSでは、この“カラーキー”を使用し、自動車のボディカラーと同じ色にフレーム塗装を施せるものだ。例えば、フェラーリの赤は“ロッソ・コルサ”という名前の赤であり300/12というカラーコードが割り当てられている。この番号を指定する事で、愛車や憧れのクルマを再現した色に塗装をする事ができる。このシステムは、フレームへ傷が付いてしまった場合にホームセンター等で売られているタッチペンで補修を行える点が利点の一つである。
塗装はトヨタ等のコンセプトカーへの塗装も手がける狭山車体工業株式会社の職人がフレーム一本ずつ手作業で行なう。
GRAPHITE DESIGNのロードバイクラインナップ
METEOR
METEOR(メテオ)はオリジナルのフレーム構造システム「GDRオリジナルラグシステム」を採用するカーボンロードバイク。「GDRオリジナルラグシステム」はヘッドチューブからBBまでが一体とする「スーパーコア」と呼ばれるメインラグ/トップチューブ/シートチューブ/シートステー/左右チェーンステーの6つの部品を繋ぎ合わせるシステムである。これによりフレーム自体へ荷重がかかる際の変形をチューブ毎の設計をかえる事で細かに対応し、パワーロスが減少される。
2015年5月にはMETEORの基本設計はそのままに、より廉価なモデルとしてアルミとカーボンを組み合わせた「METEOR HYBRID」 が発売予定である。
ZANIAHシリーズ
ZANIAH(ザニア)は初〜中級グレードのカーボンロードフレームセット。「女神の翼」を名にする星「ザニア」から名付けられ、「ホビーレーサーの為のレーシングバイク」をコンセプトに、軽量なバイクとして仕上げられており、長距離ライドも快適に行える設計が施されたバイク。ワイヤー式/電動式のシフト両方へ対応している。
T800
2013年に発売されたピュアレーシングモデル。航空機にも使用されるカーボン素材“東レ・TORAYCA(トレカ)”を採用。強度の高い素材と強度・弾性をバランスした素材を絶妙に配合する事で、軽量さとパワーロスの少ない剛性感、そしてグラファイトデザインの特徴である「しなり」を持つフレームへと仕上がっている。フレームには日本国旗をモチーフにしたオリジナルロゴが施され、日本のメーカーが日本人ライダーのために作り上げた証としている。
注記:2016年2月末、サイクル事業の休止を発表。
GRAPHITE DESIGNの基本情報
名称 | GRAPHITE DESIGN (グラファイトデザイン) |
---|---|
国 | 日本 |
GRAPHITE DESIGNの取扱店
- サイクルショップサッサ(東成岩駅)
- ねこのじてんしゃ屋さん(自由ヶ丘駅)
- EGG’S 豊田店(土橋駅)
- サイクルショップオシガモ(五香駅)
- シクル・マーモット(松戸駅)
- bike room sin(二子新地駅)
- CYCLECUBE(新丸子駅)
- (有)大塚自転車店(立会川駅)
- CYCLE HOUSE GIRO(サイクルハウス ジロ)(京成稲毛駅)
- LIGHT CYCLE(ライトサイクル)(東大島駅)
- サイクルショップあしびな(田端駅)
- Y’s Road 新宿本館(新宿三丁目駅)
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